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ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の飼い方・飼育方法

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の飼い方・飼育方法

ミシシッピアカミミガメが正式名称で、別名のミドリガメとして世間に知られている。
「飼育中のカメ人気ランキング」1位と最も人気の高いカメだと言える。

ヌマガメ科アカミミガメ属に分類され、アカミミガメ3種のうちの1種である。

最も一般的なペットとして知られるカメです。特徴的な赤い耳の斑点が名前の由来です。
手入れが比較的簡単で、初心者にもおすすめです。

注意点:大きく成長(最大甲長28㎝)するため、大きな水槽や適切な水質管理が必要。
 ※アカミミガメは特定外来生物に指定されております。詳しくは環境省HPをご覧ください。
飼育難易度:初心者向け
寿命:約20~40年

ミシシッピアカミミガメは、比較的飼育しやすいカメとして人気がありますが、適切なケアが必要です。以下に、ミシシッピアカミミガメの基本的な飼い方と飼育方法を詳しく説明します。

ミドリガメの写真

ミドリガメ飼育のレイアウト

ミドリガメの飼い方・飼育方法の5つのポイント

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の飼い方・飼育方法

ミドリガメを飼う際には、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。

  1. 飼育環境
  2. 温度管理(温度と湿度)
  3. 食事・餌(えさ)
  4. 健康管理(ケアと注意点)
  5. ハンドリング
カメの飼育環境

1. 飼育環境

水槽サイズ:子ガメの場合は最低でも60cm水槽、大人のカメには90cm以上の広い水槽が推奨されます。成長すると甲長が20~30cm程度になるので、広い水槽が必要です。最低でも90cm以上の水槽を用意し、カメが十分に泳げる深さを確保してください。

水深:カメが自由に泳げるよう、体長の2倍以上の水深が必要です。また、カメが休めるように、浅瀬や浮島も設置し、陸地を確保します。

水質管理:清潔な水が重要です。フィルターを設置し、定期的に水替えを行います。水質を維持するために、強力なフィルターが必要です。カメは水を汚しやすいので、頻繁な水の交換とフィルターの掃除が欠かせません。

バスキングエリア:陸地を設けて、カメが水から上がって日光浴(バスキング)できる場所が必要です。石やプラスチック製の浮島が一般的です。

温度管理(温度と湿度)

2. 温度管理(温度と湿度)

水温:25~28℃が理想的です。水温を維持するために、水中ヒーターを使うことが推奨されます。

日光浴用の陸地:水槽内にカメが上がって日光浴できる場所を作り、そこに紫外線ライト(UVBライト)を設置します。UVBライトはカルシウムの吸収に不可欠で、甲羅の健康を促進します。

照明時間:12時間の昼夜サイクルが理想です。

バスキングライト:日光浴用に温かいライトとしてバスキングライト(30~35℃のバスキングスポット)を提供します。これにより、体温を調節し、消化を助けます。

カメの食事・餌(えさ)

3. 食事・餌(えさ)

餌の種類:専用のカメ用フード(ペレット)をメインに与え、時折、新鮮な野菜(小松菜・チンゲン菜・レタス・ほうれん草などの葉物野菜)や小魚、昆虫を補助食として与えるとよいでしょう。幼体にはタンパク質が多い餌、成体には野菜を多めに与えるよう調整します。

カルシウム補給:骨や甲羅の発達に必要なカルシウムを補うため、餌にカルシウム剤を振りかけたり、イカの甲を水槽に入れることが推奨されます。

動物性タンパク質:乾燥ミミズ、アカムシ、小さな魚など

給餌頻度:幼少期は毎日、大人になると2〜3日に一回の頻度が適しています。

カメの健康管理(ケアと注意点)

4. 健康管理(ケアと注意点)

甲羅の状態:健康なカメは、甲羅が硬く、艶があり、滑らかです。甲羅の変色や柔らかさが見られる場合は、病気の可能性があるため注意が必要です。甲羅に傷や白い斑点、または軟化が見られたら病気のサインです。また、食欲不振や無気力な様子も注意が必要です。こういった兆候が見られたら、爬虫類に詳しい獣医に相談しましょう。

定期的な水替え:水質悪化が病気の原因になるため、週に一度は部分的に水を交換し、フィルターの掃除も行いましょう。水槽が汚れると病気の原因になります。フィルターを使用して水質を保つことに加え、定期的に水を部分的に交換し、食べ残しや排泄物を取り除きます。

冬眠:ミシシッピアカミミガメは、自然環境では冬眠をしますが、室内飼育では水温が一定に保たれている限り、冬眠させる必要はありません。温度が下がりすぎないように注意してください。

注意点
逃走防止:ミシシッピアカミミガメは意外と力が強く、陸地に登って水槽外に逃げ出すことがあります。フタや高い壁が必要です。
取り扱い時の衛生: カメはサルモネラ菌を持っている場合があるため、触った後は必ず手を洗うことが重要です。

カメのハンドリング

5. ハンドリング

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメとしても知られる)は、ペットとして人気が高いカメですが、ハンドリングにはいくつかの注意点があります。ミシシッピアカミミガメは比較的おとなしい性格ですが、ストレスを感じやすく、無理な取り扱いは避けるべきです。以下のガイドラインを参考にしてください。

清潔な手で扱う:ミシシッピアカミミガメにはサルモネラ菌が付着していることがあり、人に感染する可能性があります。そのため、取り扱う前後には必ず手をしっかり洗うことが重要です。

正しい持ち方:カメを持つときは、甲羅の側面をしっかりとつかみ、安定させてください。カメは甲羅をつかまれるのが自然な感じがしますが、後ろから甲羅を掴むのではなく、両手で支えるようにしてあげるとより安全です。甲羅の後部だけをつかむと、カメが脚を振り回して逃げようとすることがあります。

不必要なストレスを避ける:ミシシッピアカミミガメはあまり頻繁に持ち上げられるのが好きではありません。ハンドリングは必要な場合に限定し、長時間カメを抱き続けないようにしましょう。特に、カメが興奮している様子(甲羅を引っ込める、体を振り回すなど)が見られる場合は、すぐに元の場所に戻してあげてください。

高いところからの落下に注意:高いところから落下すると、甲羅が割れたり、内臓が損傷したりする可能性があります。カメを扱うときは必ず低い位置で行い、床に近い位置で持ち上げるようにしましょう。

噛まれないように注意:ミシシッピアカミミガメは、ストレスや恐怖を感じると噛むことがあります。特にカメの顔の近くに手を近づけないようにし、持ち上げる際も慎重に行いましょう。

ハンドリングの頻度を控えめに:ハンドリングは短時間に留め、頻繁に行うことを避けることが推奨されます。彼らは自然の環境下でストレスを感じずに過ごすことが大切です。

ハンドリングのまとめ:ミシシッピアカミミガメはハンドリングが可能ですが、適切な取り扱いを心がけて、カメにストレスを与えないようにすることが大切です。

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の飼い方・飼育方法のまとめ

ミシシッピアカミミガメにはサルモネラ菌が付着していることがあり、人に感染する可能性があります。そのため、取り扱う前後には必ず手をしっかり洗うことが重要です。

ミシシッピアカミミガメは長寿で、適切に飼育すれば20年~40年生きることがあります。ミシシッピアカミミガメは丈夫で長生きするペットですが、適切なケアが必要です。特に、清潔な水と十分な日光浴、栄養バランスの取れた餌を与えることが健康維持に欠かせません。

※アカミミガメは特定外来生物に指定されております。詳しくは環境省HPをご覧ください。

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