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ナマクアカメレオンの特徴

ナマクアカメレオン(別名:チャマエレオ・ナマクエンシス、砂漠カメレオン、カメレオ・ナマクエンシス)

ナマクアカメレオンの特徴
分類:カメレオン科カメレオン属(ナミカメレオン属)
別名:チャマエレオ・ナマクエンシス、砂漠カメレオン
学名:Chamaeleo namaquensis カメレオ・ナマクエンシス
英名:Namaqua chameleon, Desert Chameleon

ナマクアカメレオンの写真

ナマクアカメレオンの特徴の詳細

ナマクアカメレオン( Chamaeleo namaquensis)は、ナミビアと南アフリカの乾燥した地域、特にナミブ砂漠に居住する独特なカメレオンです。他のカメレオンとは異なる進化的な適応をしており、その環境に特化した特徴を以下に、その特徴を「分布」、「形態・サイズ」、「寿命」、 「生態」、「食性」、「繁殖形態」、「人間との関係」、「ペットとしての飼育」に分けて詳しく説明します。

分布(生息地域

分布(生息地域)

ナマクアカメレオンはナミビア南アフリカのあるナミブ砂漠など、非常に乾燥した砂漠地帯にこだわっています。
南は南アフリカ共和国の西ケープ州、北はアンゴラ南部まで記録されています。分布域の最東端、ナミビア東部では、ディレピスカメレオンの分布域と重なっています。

この地域は非常に狭い環境で、年間を通じて気温差が激しいだけでなく、降水量が少ないのナマクアカメレオンは、特に沿岸部近くの霧が頻繁に発生するが、砂丘や砂地に多く見られるのが生息地域の特徴です。

形態・サイズ

形態・サイズ

ナマクアカメレオンは陸生で、通常は地面を歩いている姿が見られるが、幼体は木に登ることもあります。
他のカメレオンと同様に、体色を変化させる能力を持っていますが、その理由は捕食者から身を守るだけでなく、体温調整も含まれています。

体長は15~20cm程度で、大きな個体では25cm程度に達することもあります。

他のカメレオンに比べて体外ぐりとした形状で、乾燥環境での体温調節がしやすい形態をしています。
前肢と後肢には強力な爪があり、砂地や岩場を先に移動するのが形態の特徴です。

寿命

寿命

ナマクアカメレオンの野生での寿命はおよそ5〜8年とされていますが、飼育環境下では10年以上生きることもあります。

野生では、限界な環境や捕食者により寿命が短くなる傾向があります。天敵であるジャッカル、ワシタカ類、オオトカゲに捕食され、他のカメレオンと同様に、ネコ、イヌ、キツネなどの外来捕食者の餌食になるため寿命が短くなります。

生態(生活状態)

生態(生活状態)

ナマクアカメレオンは世界で唯一の砂漠のカメレオンとされております。
昼行性で、日中に活動します。 砂漠地帯の気温は昼夜で大きく異なるため、日中は日光が当たらず体温を上げることが必要です。

特に体温調整のために、色を黒くして太陽光を吸収しやすくし、逆に白っぽくして熱を反射することで、効率体温を管理しています。基本的に地上で生活しており、木に登ることは少なく、乾燥地帯での生活に適した行動パターンが見られます。

巣穴:砂漠は気温が昼間は50度以上、夜間には氷点下近くになることもあるため、砂に巣穴を掘ることで熱気や冷気から身を守ります。時には放棄された齧歯類の巣穴を利用することもあるが、自ら巣穴を掘ることも多いのが生態の特徴です。

カメレオンの食性(食べ物)

食性(食べ物)

主に食で、バッタ甲虫などの小型昆虫が主食です。定期的に植物を食べ、カメレオンの中では珍しいのが食性の特徴です。

また、乾燥地帯に適応するために、他のカメレオンと違って、昆虫からだけでなく、体の水分補給として朝と午後に発生する霧の水滴を舌で舐め取る行動も観察されています。

繁殖形態

繁殖形態

ナマクアカメレオンは卵生で、交尾後35~45日後に砂地に穴を掘って卵を産みます。
卵が乾燥しないように、砂利の下や湿った砂の層に埋めます。

メスは産卵のために床に穴を掘り、1回に平均10〜20個(少ないときは6個で多いときは22個)の卵を産むことが多いです。卵はそのまま放置され、孵化までには3〜4ヶ月が必要です。 孵化した幼体は独立して生活し、すぐに自力で昆虫を捕食します。これらが繫殖形態の特徴です。

人間との関係

人間との関係

ナマクアカメレオンは砂漠の象徴的な動物であり、その独特の生態が研究者や観光客の関心を集めています。

ナミビアなどでは、このカメレオンを観察するためのエコツーリズムが盛んであり、地域の自然保護活動や観光業において重要な存在となっています。しかし、長時間の捕獲や現地の環境変化により、保全の観点から注目されています。

ペットとしての飼育

ペットとしての飼育

ペットとして飼育することは可能ですが、乾燥地帯特有の環境に適応しているため、飼育には注意が必要です。

乾燥した環境、適切な日光浴や温度管理が求められ、霧発生装置を使ってまた、野生の個体を直接捕獲することは生態系に悪影響を与えるため、飼育する場合は、繁殖個体を専門の業者から購入することがあります。

野生のナマクアカメレオンは、ワシントン条約の付属書IIに指定されており、一般に流通することは珍しい

ナマクアカメレオンは、その無意識な砂漠環境で進化した特有の特徴から、他のカメレオンとは異なる生態や行動パターンを見せ、非常に続く動物です。以上が飼育の特徴です。

ナマクアカメレオンの特徴データ

ナマクアカメレオンの特徴は、下記の参考データ資料からリサーチしたものとなります。

The Reptile Database
HerpMapper
iNaturalist
WIKIPEDIA
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