爬虫類ワールド

ヤマカメレオンの特徴

ヤマカメレオン(別名:カメルーンセイルフィンカメレオン、カメルーンツーホーンマウンテンカメレオン、トリオセロス モンティウム)

ヤマカメレオンの特徴
分類:カメレオン科 ツノカメレオン属(ミツヅノカメレオン属)
別名:カメルーンセイルフィンカメレオン、カメルーンツーホーンマウンテンカメレオン
学名:Trioceros montium トリオセロス モンティウム
英名:Mountain Chameleon, Cameroon sailfin chameleon, Cameroon two-horned mountain chameleon

ヤマカメレオンの写真

ヤマカメレオンの特徴の詳細

ヤマカメレオン(学名: Trioceros montium)は、カメレオン科に属する種で、カメルーンのその名の通り山岳地帯に生息しているカメレオンです。以下に、その特徴を「分布」、「形態・サイズ」、「寿命」、 「生態」、「食性」、「繁殖形態」、「人間との関係」、「ペットとしての飼育」に分けて詳しく説明します。

分布(生息地域

分布(生息地域)

ヤマカメレオンは、主にカメルーン西部の山岳地帯に分布しています。
特にカメルーン西部のモン・カメルーン国立公園付近の標高1,200〜2,500mの湿潤な熱帯雨林に多発しております。

次に多く発見されているのはドゥング山の霧に包まれた森林地帯です。
その他にもモン・カメルーン国立公園から離れた海岸沿いの庭園や農家などでも発見されているのが生息地域の特徴です。

形態・サイズ

形態・サイズ

ヤマカメレオンの体長20~25㎝程度で、オス最大25 cmに成長し、メス最大20cmに成長します。
オスの頭には独特の細長い角が1~2本あります。メスには角がないのが形態の特徴です。

体色は緑色や青みがかった緑色の個体が多く、環境や気分によって色が変わることもあります。
尾は長く、木の枝に巻き付けて移動するのに適しています。

寿命

寿命

野生でのヤマカメレオンの寿命6〜8年とされ、飼育下では環境が適切であれば10年ほど生きることもあります。

生態(生活状態)

生態(生活状態)

ヤマカメレオンは樹上性で、木々の間を移動しながら生活しています。
カメレオン特有の目はそれぞれ独立して動き、辺りを見渡せる視野を持ち、餌や天敵を確認するために活用されます。

また、ヤマカメレオンは基本的に単独で行動し、他の個体とは必要以上に接触しません。
オス同士は縄張り意識が強く、出会うと威嚇行動を見せることが多いのが生態の特徴です。

カメレオンの食性(食べ物)

食性(食べ物)

ヤマカメレオンは肉食性で、主に昆虫で、コオロギ、ミルワーム、ハエ、蝶など一般的で、時には小さな爬虫類鳥の雛を食べることもあるのが食性の特徴です。

長い舌を使って獲物を捕らえることが特徴で、舌は2倍以上になることがあります。

繁殖形態

繁殖形態

ヤマカメレオンは卵生です。メスは1回の繁殖で平均10~20個(4個~32個)のを産むことがあり、卵は地中に埋めるのが繁殖形態の特徴です。

幼体は親からの保護を受けずに自立します。繁殖期は雨季に合わせて行われることが多く、気候や環境条件に依存する部分が大きいです。

人間との関係

人間との関係

ヤマカメレオンは現地の人々から珍しい動物として知られていますが、ペットとしての取引もしています。
現在、ヤマカメレオンはワシントン条約(CITES)の附属書に掲載されており、国際取引には厳しい規制があります。

ペットとしての飼育

ペットとしての飼育

ヤマカメレオンをペットとしてヤマ飼育する場合、以下の点に注意が必要です。

温度と湿度の管理:自然の生息地と同様に、温度は25℃前後、湿度は60~80%が正しいです。夜間の温度は16℃~20℃。
照明:紫外線(UVB)を供給する照明を設置し、ビタミンD3を合成できます。
ケージの構造:樹上性の生活に適した高さのあるケージが必要です。枝や植物を配置し、自然に近い環境を再現することが大切です。
餌の管理:新鮮な昆虫を定期的に考慮しながら、カルシウムやビタミンのサプリメントも適宜補うと良いでしょう。

ペットとしての飼育には専門的な知識と細やかな管理が必要で、特に初心者には難しい面があります。
また、CITESによる規制のため、正規の手続きを経て入手することが重要です。

ヤマカメレオンは美しい体色と独特な外観を持つため、人気のある種ですが、自然環境での生活が難しいため、飼育には十分な配慮が求められます。

以上が飼育の特徴です。

ヤマカメレオンの特徴データ

ヤマカメレオンの特徴は、下記の参考データ資料からリサーチしたものとなります。

The Reptile Database
HerpMapper
iNaturalist
WIKIPEDIA
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