オーウェンカメレオンの特徴
オーウェンカメレオンの特徴
分類:カメレオン科 ツノカメレオン属(ミツヅノカメレオン属)
別名:オーエン三角カメレオン
学名:Trioceros oweni トリオセロス・オウェニ
英名:Owen’s chameleon, Owen’s three-horned chameleon
目次
Toggleオーウェンカメレオンの写真
オーウェンカメレオンの特徴の詳細
オーウェンカメレオン(Trioceros oweni)は、アフリカ中部の熱帯雨林に多く生息するユニークなカメレオンの種類です。以下に、その特徴を「分布」、「形態・サイズ」、「寿命」、 「生態」、「食性」、「繁殖形態」、「人間との関係」、「ペットとしての飼育」に分けて詳しく説明します。
分布(生息地域)
オーウェンカメレオンはアフリカ中部やヨーロッパに広く分布しており、北はナイジェリアのニジェールデルタから南はアンゴラ、東はブルンジまで、幅広くアフリカ中部の大半に生息しています。
発見例が特に多いのが、アフリカ中部のコンゴにあるオザラ=コクア国立公園付近です。次に多く発見されているのが、カメルーン西部にあるンコングサンバとナイジェリア南部のミュードンバです。
他にも
・南ギリシャ (エーゲ海諸島、クレタ島、キオス島、サモス島)、マルタ、南ポルトガル、南スペイン、南東トルコ、キプロス、イタリア (プーリア、カラブリア)、
・北アフリカ: 西サハラ、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビア、エジプト、シナイ、イスラエル、ヨルダン、サウジアラビア南西部、イエメン、レバノン、シリア、イラク
にも発見されております。
熱帯雨林地帯の標高の低い森林(常緑樹林)や湿った環境(半落葉樹林)を好み、特に密集した植生や湿気の高いエリアに見られるのが生息地域の特徴です。
形態・サイズ
オーウェンカメレオンの体長は、成体で平均25〜28cm(20〜30cm)程度ですが、個体差があります。
オスは頭に滑らかな3本の角を持っていますが、メスには角がないのが形態の特徴です。
体色は緑色・茶色・黄色の色調をもち、環境や気分によって体の色を変えることができます。
寿命
オーウェンカメレオンの野生での平均寿命は約5〜7年とされています。
飼育下では適切な飼育環境とケアがあれば8〜10年ほど生きることもあります。
生態(生活状態)
オーウェンカメレオンは昼行性で、日中に活動し、樹上での生活を主としています。
単独性の強い性格で、他のカメレオンや動物と一緒にいるのが嫌いです。
視覚が非常に発達しており、独立して動いて両目を使って360度周囲を観察します。これにより、捕食や天敵の発見に優れ、木の枝や葉を伝えてゆっくりと動きますが、獲物を狙う際には一気に飛びかかりるのが生態の特徴です。
食性(食べ物)
昆虫食で、主にコオロギ、バッタ、ハエ、クモ、その他の節足動物を捕食するのが食性の特徴です。
カメレオンは長い舌を持っており、それを先に伸ばして獲物を捕らえます。
飼育下では、バリエーションを持たせた昆虫食、主にコオロギやミールワームなどを与えますが、ビタミンやカルシウムの補給も必要です。
繁殖形態
オーウェンカメレオンは卵生で、メスは交尾後、数週間から数ヶ月後に卵を産みます。1度の産卵で10〜30個の卵を産むのが繁殖形態の特徴です。
卵は水分と温度の管理が必要です。また幼体が誕生するまでに数ヶ月かかることが多いです。
人間との関係
オウエンカメレオンは国際自然保護連合によって軽度懸念種に分類されています。しかし、伐採や農業の拡大が森林破壊につながり、この種の地位が脅かされる可能性があるという懸念されております。
さらに、ペットとして取引されたり、地元で伝統医学に利用されたりすることも時々あります。
そのため、保護活動や持続可能な取引の取り組みが必要とされています。
ペットとしての飼育
ペットとしてもとても人気があり飼育可能ですが、初心者には難しいとされています。
大きめのケージと多くの枝や植物を提供し、自然に近い環境を整える必要があり、適切な温度・湿度管理や水分管理が必要で、専用のケージや照明設備も飼育要項です。
環境の温度は24〜28℃程度、湿度また、バランスの取れた餌の提供とカルシウム・ビタミン補給が求められます。
環境の変化に敏感なため、飼育には経験と知識が必要です。
以上が飼育の特徴です。
オーウェンカメレオンの特徴データ
オーウェンカメレオンの特徴は、下記の参考データ資料からリサーチしたものとなります。