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ワーナーカメレオンの特徴

ワーナーカメレオン(別名:ヴェルナーカメレオン、ヴェーマーズカメレオン、ヴェルナーズドライホルンカメレオン、ヴェルナーススリーホーンカメレオン、トリオセロス・ウェルネリ)

ワーナーカメレオンの特徴
分類:カメレオン科 ツノカメレオン属(ミツヅノカメレオン属)
別名:ヴェルナーカメレオン、ヴェーマーズカメレオン、ヴェルナーズドライホルンカメレオン、ヴェルナーススリーホーンカメレオン
学名:Trioceros werneri トリオセロス・ウェルネリ
英名:Wemer’s chameleon, Wemer’s three-horned chameleon

ワーナーカメレオンの写真

ワーナーカメレオンの特徴の詳細

ワーナーカメレオン(学名: Trioceros werneri)は、タンザニアに分布するカメレオンの種類です。以下に、その特徴を「分布」、「形態・サイズ」、「寿命」、 「生態」、「食性」、「繁殖形態」、「人間との関係」、「ペットとしての飼育」に分けて詳しく説明します。

分布(生息地域

分布(生息地域)

ワーナーカメレオンは、東アフリカのタンザニア東部に生息するカメレオンです。特にタンザニア東部にあるウデューングワ・マウンテンズ国立公園(250~2,576m)の南西地域に多く発見されております。

ウデューングワ・マウンテンズ国立公園は、ユネスコの「ホットスポット」にも指定されるほどの生物多様性を誇り、アフリカの熱帯雨林の中でも特に多様な植物と動物が生息しています。
キリマンジャロ山やメル山に次ぐ、タンザニアで3番目に高い山地帯で、豊かな植生や独自の生態系が保たれています。

発見された南西地域は、標高500~1,000mの地点で、森林や湿潤な地域です。
他にもミクロ国立公園、チャゴングウェ、ウルグル山脈、ウフィパ、ウズングウェ山脈や東アーク山脈の標高1,700~2,600mの森林やその近くの庭園でも発見されているのが生息地域の特徴です。

形態・サイズ

形態・サイズ

ワーナーカメレオンの特徴は、オス3本の細長い角があるが、メス鼻先に短い角が1本あり、角がない個体もいます。

体色は主に緑色、黄緑色、深緑色、茶色で、体の側面白・黒・黄色・薄ブルーなどの破線ラインが入る個体が多いのが特徴です。

ワーナーカメレオンの体長は約15cm〜20cm程度で、他のカメレオンと比較して中型といえるサイズです。
オスの体長は約17cm〜28cm程度で、メスは約13cm〜18cm程度とやや小さくなります。

ワーナーカメレオンの学名の語源は、オーストリアの動物学者フランツ・ヴェルナー(1867-1939)にちなんで名付けられました。

寿命

寿命

自然界では寿命は約4~6年とされていますが、飼育環境下では最大8年程度生きています。
寿命は飼育環境の管理や健康状態によっても大きく影響されます。

生態(生活状態)

生態(生活状態)

ワーナーカメレオンは標高500~1,000mの森林や湿潤な地域に生息しているため、やや涼しく多湿な環境を好みます
ワーナーカメレオンは昼行性であり、主に昼間に活動します。

単独で生活することが多く、特に繁殖期以外は他の個体と距離を保ちます。
カメレオン特有のゆっくりとした動きと舌を使って獲物を捕らえる独特の狩りの方法が特徴です。

カメレオンの食性(食べ物)

食性(食べ物)

基本的に昆虫食で、野生下ではバッタ、コオロギ、ハエ、クモなどやその他の無脊椎動物を捕食するのが食性の特徴です。

飼育下ではコオロギ、ミルワーム、ハエなどが与えられ、時折ビタミン剤やカルシ​​ウム剤を加えて栄養バランスを調整します。

カメレオンは水を直接飲むのではなく、葉に残った水滴を舐める習性があるため、霧吹きで水を飲むことが一般的です。

繁殖形態

繁殖形態

ワーナーカメレオンの繁殖は卵胎生で、約5~6ヶ月の妊娠期間を経て直接幼体を出産します。
通常、1回の出産6~27匹の幼体が誕生するのが繁殖形態の特徴です。

繁殖期は3月から5月の雨季に繁殖活動が行われます。繁殖期にはオスが明るい色の体色を見せてメスにアプローチする求愛行動が観察されますが、オス同士は縄張り意識が強く、争うこともあります。

人間との関係

人間との関係

ワーナーカメレオンは森林伐採や環境破壊によって減少傾向にあります。
そのため、保護対象として認識されていることが多く、取引飼育やには一定の規制がかけられている場合があります。

ワーナーカメレオンは生息地の生態系にとっても重要な役割を果たしており、自然環境の維持が必要とされています。
ワーナーカメレオンは、IUCN レッドリスト「軽度懸念」に分類されていますが、日本への輸入は頻繁に行われております

ペットとしての飼育

ペットとしての飼育

ワーナーカメレオンは美しい体色と独特の動作からペットとしての人気がありますが、初心者には少々難しいとされています。飼育にはワーナーカメレオンが多く生息する環境を再現するのがベストな飼育となります。

ワーナーカメレオンが多く発見されているタンザニア東部にあるウデューングワ・マウンテンズ国立公園の南西地域、標高500~1,000mの森林や湿潤な地域に生息しています。

多く発見されている地域の気温
最低気温:15℃前後
最高気温:32℃前後
平均気温:20℃~25℃程度

多く発見されている地域の湿度
湿度は非常に高く、特に雨季には 80%~90% になることが多いです。
乾季でも湿度は比較的高めで、50%~70%ほどです。

温度管理や湿度管理が重要で、適切な飼育環境を整える必要があります。
加湿器を活用して多湿にして、回転するファンで空気を循環させるようにします。
1日3~4回霧吹きをするのがベストですが、少なくても1日2回霧吹きをするようにします。

特に、日光浴や紫外線ライトでのビタミンD合成が健康に直結していますが、これが不足している代謝性骨疾患(MBD)などの健康問題を発生することがあります。また、捕食行動の観察が楽しめる場所で、ストレスに弱いため、頻繁な接触や扱いはできる限りさけることを推奨されます。

以上が飼育の特徴です。

ワーナーカメレオンの特徴データ

ワーナーカメレオンの特徴は、下記の参考データ資料からリサーチしたものとなります。

The Reptile Database
HerpMapper
iNaturalist
WIKIPEDIA
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