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ドゥリンザドワーフカメレオンの特徴

ドゥリンザドワーフカメレオン(別名:ドリザドワーフカメレオン、エショードワーフカメレオン、ウムララジドワーフカメレオン、ブラディポディオン・セルレオグラ、ブラディポディオン・カエルレオグラ)

ドゥリンザドワーフカメレオンの特徴
別名:ドリザドワーフカメレオン、エショードワーフカメレオン、ウムララジドワーフカメレオン、ブラディポディオン・セルレオグラ
学名:Bradypodion caeruleogula ブラディポディオン・カエルレオグラ
英名:Dhlinza dwarf chameleon, Eshowe dwarf chameleon, uMlalazi dwarf chameleon

ドゥリンザドワーフカメレオンの写真

ドゥリンザドワーフカメレオンの特徴の詳細

ドゥリンザドワーフカメレオン(Bradypodion caeruleogula)は、南アフリカの特定地域に観察するカメレオンで、小型でユニークな色彩や生態で知られています。以下に、その特徴を「分布」、「形態・サイズ」、「寿命」、 「生態」、「食性」、「繁殖形態」、「人間との関係」、「ペットとしての飼育」に分けて詳しく説明します。

分布(生息地域

分布(生息地域)

ドゥリンザドワーフカメレオンは、南アフリカクワズール・ナタール州に固有の種です。
特にクワズール・ナタール州のエショーウェ東部ギンギンドロヴ北部で多数発見されています。

これらの地域の特徴
自然環境:クワズール・ナタール州の海岸近くに位置し、陵丘地帯(平均標高は約66m~133m)が広がり、低地林や湿地、砂丘が見られます。
平均気温:気温は約21℃(最低16℃~最高28℃)
平均湿度:約78%~80%(最低70%~最高90%)と湿度が高い

ドゥリンザドワーフカメレオンは、この地域の低地林と湿地帯で発見されております。
他にもンゴイェ・フォレスト保護区の西部、ドリザ、エントゥメニ、オンゴイエの森林でも発見されております。

形態・サイズ

形態・サイズ

ドゥリンザドワーフカメレオンは小型のカメレオンで、体長は通常12〜15㎝ほどです。
体色薄緑色、茶色が多く、状況や環境に応じて色を変えることができます。

学名の語源「caeruleogula」は、ラテン語で「青い喉」を意味します。
繁殖期にはドゥリンザドワーフカメレオンは、主にオスがメスに対するアピールや他のオスとの縄張り争いに「青い喉」を使って表現するのが特徴です。

寿命

寿命

野生下では、ドワーフカメレオンの寿命は平均して3〜5年程度と考えられています。
飼育下では最適な環境と管理されていれば、5〜7年生きることが報告されています。

野生環境では、天敵や環境変化の影響を受けやすいため、飼育下に比べて寿命が短くなる傾向があります。

生態(生活状態)

生態(生活状態)

ドゥリンザドワーフカメレオンは主に樹上の生活を好み、樹木の枝や葉の間で生活します。
昼行性で、日中はゆっくりと移動しながらエサを探しています。

ドゥリンザドワーフカメレオンは非常に慎重な性格で、枝の揺れに合わせて身体を前後に揺らす擬態行動が見られるのが生態の特徴です。また、ドワーフカメレオンのようなカメレオン類は独自の視覚と舌の使い方を持ち、独特な捕食スタイルで捕食するのが特徴です。

カメレオンの食性(食べ物)

食性(食べ物)

ドゥリンザドワーフカメレオンは昆虫食で、バッタコオロギ、ハエ、クモ、アリ、その他の節足動物を捕食するのが食性の特徴です。

飼育下ではフードダスト(ビタミンやカルシウムを含む粉末)を餌に振りかけて栄養バランスを整えることが推奨されます。

カメレオン特有の長い舌を利用して、とりあえず獲物を捕らえることができます。
また、捕食時には左右の目を独立して移動し、周囲の状況を確認しながら精密な動きでエサを捕獲します。

繁殖形態

繁殖形態

ドゥリンザドワーフカメレオンは卵胎で、卵を体内で孵化させ、幼体を出産します。
1回の出産5〜10匹ほどの幼体を産むのが繁殖形態の特徴です。

繁殖期になると、オスは喉元を青色を明るくし、メスに求め愛行動を取ります。
幼体は産まれた直後から自立して行動し、独立して生活を始めます。

人間との関係

人間との関係

ドゥリンザドワーフカメレオンは、限られた地域に集中しているため、環境破壊や人間の影響を受けやすい種です。

都市開発や森林伐採が進むことで、カメレオンの個体数が減少し、2021年のIUCNレッドリスト「絶滅危惧種」に指定され保護されていますが、ペット取引や密輸の対象になることもあります。

ペットとしての飼育

ペットとしての飼育

ドゥリンザドワーフカメレオンはペットとしての飼育は可能ですが、非常に繊細な種であるため、飼育には高度な知識と環境が必要です。

小型のカメレオンであるため、飼育環境を整えやすいとしていますが、小型飼育には専用のケアが必要です。

温度や湿度の管理が重要で、適切な紫外線ライト、空気循環、および植物を備えたテラリウムが推奨されます。
食事としては生きた小型昆虫を考慮する必要があります。

以上が飼育の特徴です。

ドゥリンザドワーフカメレオンの特徴データ

ドゥリンザドワーフカメレオンの特徴は、下記の参考データ資料からリサーチしたものとなります。

The Reptile Database
HerpMapper
iNaturalist
WIKIPEDIA
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