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ナイズナドワーフカメレオンの特徴

ナイズナドワーフカメレオン(別名:クニスナドワーフカメレオン、ブラディポディオン・ダマラナム)

ナイズナドワーフカメレオンの特徴
別名:クニスナドワーフカメレオン
学名:Bradypodion damaranum ブラディポディオン・ダマラナム
英名:Knysna dwarf chameleon

ナイズナドワーフカメレオンの写真

ナイズナドワーフカメレオンの特徴の詳細

ナイズナドワーフカメレオン(Bradypodion damaranum)は、南アフリカに分布する小型のカメレオンで様々な色に変化することで知られています。以下に、その特徴を「分布」、「形態・サイズ」、「寿命」、 「生態」、「食性」、「繁殖形態」、「人間との関係」、「ペットとしての飼育」に分けて詳しく説明します。

分布(生息地域

分布(生息地域)

ナイズナドワーフカメレオンは、南アフリカ共和国南部にある西ケープ州とクワズール・ナタール州、南ケープ州の固有種で、沿岸部の森林地帯に生息しています。

特に西ケープ州のジョージ市の住宅地にあるガーデン・ルート・ポタニカル・ガーデンの森林とその周辺の住宅地に多数発見されています。

ガーデン・ルート・ポタニカル・ガーデンの特徴
地形:住宅地とヴィットフォンテン自然保護区の間にある直径300m程度の湿潤な森林地帯
気候:ジョージ市は暖かい海洋性気候で、ガーデン・ルート全体に似た気候条件が見られる
気温:平均気温15〜20℃(最低気温5〜7℃、最高気温25〜28℃)
湿度:平均湿度約75%と湿潤な気候が特徴(最低湿度50〜60%、最高湿度80〜90%)

ナイズナドワーフカメレオンは比較的涼しく、湿潤な森林や低木林を好みます。

その他にもクワズール・ナタール州や南ケープ州の住宅地でも多数発見されております。
また、フィンボスとアフロモンタネの森で、庭園でよく見られます。

形態・サイズ

形態・サイズ

ナイズナドワーフカメレオンは「虹色カメレオン」と言われるほど多彩な発色を見せとても美しいカメレオンへと変貌するのが生態の特徴です。

通常の体色は緑色を基調とし、緑色、スカイブルー色、オレンジ色、茶色、黄色、ピンク色などの色へと変貌します。
体色の変化が非常に早く、目まぐるしく体色を変化させるカメレオンで、見ていて飽きないとてもユニークなカメレオンです。

他のカメレオンと比較して小型で、成体でも体長は約12〜15㎝程度(最大18㎝)です。
他にも目立つ頭頂部を持ち、明るい緑から青みがかった肌を持ち、紫、黄色、ピンクの色調で飾られているのも特徴です。

寿命

寿命

ナイズナドワーフカメレオンの野生下での平均寿命3~5年程度と考えられています。
特に天敵である鳥に捕食されているケースをよく見かけます。

飼育下では適切な環境とケアがあれば5~7年ほど生きることも可能です。
寿命は環境の質や捕食者、病気の存在にも影響されます。

生態(生活状態)

生態(生活状態)

ナイズナドワーフカメレオンは昼行性で、樹上の生活を送っています。

住宅地の低木でも多数発見されており、地面に生息しているコオロギなどを捕獲する際は樹上から降ります。
また、繁殖行動をする際も地面に降りるケースを発見されております。

縄張り意識が強く、他のカメレオンの間で縄張り争いをすることもあるのが生態の特徴です。

カメレオンの食性(食べ物)

食性(食べ物)

ナイズナドワーフカメレオンは主に昆虫食です。
小型の昆虫や節足動物、特にバッタ甲虫、クモなどを好んで捕食するのが食性の特徴です。

長い舌を使ってじっくり獲物を捕らえるのが特徴です。
ゆっくりとした動きで樹木を探索しますが、飼育下では小型の昆虫(コオロギ、ミールワーム)が与えられます。

繁殖形態

繁殖形態

ナイズナドワーフカメレオンは卵胎で、卵を体内で孵化させてから小さな幼体を産みます。
1回に産む幼体の数は5〜15匹程度が繁殖形態の特徴です。

繁殖は季節的な懸念に依存することが多く、春から夏にかけての暖かい時期に繁殖行動が期待できます。
交尾は地面で行われることが多く見られ、オスもメスも黒くなるのが交尾の特徴です。

人間との関係

人間との関係

ナイズナドワーフカメレオンは、その分布域が制限されているため、南アフリカの自然保護活動の保護対象とされています。

観光や教育の面でも注目されている一方で、環境破壊が進む中で減少が見られるため、2021年のIUCN「軽度懸念」指定されました。ですが、日本への輸入は近年少しずつされるようになりました

ペットとしての飼育

ペットとしての飼育

ナイズナドワーフカメレオンは、近年、色の変化が多いため人気が高まっているカメレオンです。
ペットとして飼育することは可能ですが、自然環境に近い湿度や温度の管理が必要なため、初心者向けではありません

特に湿度の維持や適切な餌の提供、ストレスを軽減する工夫が求められます。
最も多く生息しているガーデン・ルート・ポタニカル・ガーデンの環境を再現することがベストな飼育方法です。

気温:平均気温15〜20℃(最低気温5〜7℃、最高気温25〜28℃)
湿度:平均湿度約75%と湿潤な気候が特徴(最低湿度50〜60%、最高湿度80〜90%)

飼育する際には、専用の飼育ゲージや照明器具、湿度調整ができる設備が必要で、飼育環境を整える必要があります。
以上が飼育の特徴です。

 

ナイズナドワーフカメレオンの特徴データ

ナイズナドワーフカメレオンの特徴は、下記の参考データ資料からリサーチしたものとなります。

The Reptile Database
HerpMapper
iNaturalist
WIKIPEDIA
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