ドラケンスバーグドワーフカメレオンの特徴
ドラケンスバーグドワーフカメレオンの特徴
別名:エメラルドドワーフカメレオン
学名:Bradypodion dracomontanum ブラディポディオン・ドラコモンタヌム
英名:Drakensberg dwarf chameleon
目次
Toggleドラケンスバーグドワーフカメレオンの写真
ドラケンスバーグドワーフカメレオンの特徴の詳細
ドラケンスバーグドワーフカメレオン(Bradypodion dracomontanum)は、南アフリカのドラケンスバーグ山脈に生息する小型のカメレオンです。このカメレオンは独自の生態や形態を持ち、特にその地域の特有の気候や環境に適応しています。以下に、その特徴を「分布」、「形態・サイズ」、「寿命」、 「生態」、「食性」、「繁殖形態」、「人間との関係」、「ペットとしての飼育」に分けて詳しく説明します。
分布(生息地域)
ドラケンスバーグドワーフカメレオンは、南アフリカ共和国の北東部にあるクワズール・ナタール州からドラケンスバーグ山脈沿いの限られた地域に生息しております。
特にドラケンスバーグ山脈のロイヤル・ネイトル国立公園やカテドラルピーク自然保護区で多数発見されております。
これらの地域の特徴
地形:岩壁、峡谷、滝、渓流などがあり、「アンフィシアター」と呼ばれる巨大な岩壁も観光絶大な名所の一つです
気温:平均気温15℃前後(最低気温-3℃、最高気温30℃)標高が高いため、気候は比較的涼しく、夏は暖かく、冬は涼しい
・夏(11月~3月):夏の日中の平均気温は20~25℃程度、夜間は10℃前後
・冬(6月~8月):冬の日中の平均気温は10~15℃程度、夜間は-3℃前後
湿度:平均湿度60~80%程度(最低湿度30~50%、最高湿度90%)
このようにドラケンスバーグドワーフカメレオンは、気温の温度差には強く、多湿な気候で生息しています。
形態・サイズ
ドラケンスバーグドワーフカメレオンは非常に小さく、成体でも体長は約8~10cm程度です。
また、オスの方がメスよりもわずかに小柄な傾向があるとされています。
体色は茶色、青緑色、緑色を基調とし、黒色やオレンジなどの様々の色に発色する時もあるユニークな特徴を持つのカメレオンです。また、あごヒゲも特徴的で、白色、黄色、スカイブルー色のあごヒゲを持つ個体もいます。
寿命
野生では約5~8年が寿命とされていますが、飼育下では適切なケアがされると少し長生きすることもあります。
寿命は環境や食事、気温などの影響を受けやすいです。
生態(生活状態)
ドラケンスバーグドワーフカメレオンは、カメレオンでは比較的珍しく気温の温度差には強いのが生態の特徴です。
主に単独で生活することを好み、木の枝や低木の間をゆっくりと移動し、捕食や日光浴を行います。
植物や木、岩などの色に同化させ天敵から身を守ることができます。日中に活動する昼行性で、夜は枝の上でじっとしていることが多いです。
食性(食べ物)
ドラケンスバーグドワーフカメレオンは、主に昆虫食で、アリやハエ、コオロギ、甲虫、クモなどの小型の無脊椎動物を捕食するのが食性の特徴です。
飼育下では、コオロギやミルワームなどの餌を考慮することが推奨されています。
カメレオンの特徴である長い舌を先に伸ばして獲物を捕らえる捕食方法をとります。
繁殖形態
ドラケンスバーグドワーフカメレオンは、卵胎で、卵を体内で孵化させた後に幼体を出産します。
通常、1回の出産で5~10匹程度の幼体が生まれ、出産の時期は気候条件に依存するのが繁殖形態の特徴です。
主に暖かくなる季節に出産が行われます。
人間との関係
ドラケンスバーグドワーフカメレオンは、地域の生態系に関して重要な役割を果たしていますが、現地や気候変動によってその個体数が減少傾向にあります。
南アフリカでは保護対象として認識されており、2021年のIUCN「準絶滅危惧種」に指定され保護活動が行われています。国際取引規定が厳しいため、日本への輸入例は一度程度しかなく、とても希少価値が高いカメレオンと言えます。
ペットとしての飼育
ドラケンスバーグドワーフカメレオンは、国際取引規定が厳しいため入手が困難なカメレオンです。
そのため飼育以前の問題で、繁殖業者との強いパイプを持った爬虫類ショップと、関係を強める必要があります。
万が一、入手することができた場合は、飼育には高度なケアが必要となります。
飼育環境には適度な湿度と温度管理が求められ、紫外線ランプなども設置する必要があります。
バランスの取れた食事や広めの飼育スペースでストレスがないように管理することが重要となります。
以上が飼育の特徴です。
ドラケンスバーグドワーフカメレオンの特徴データ
ドラケンスバーグドワーフカメレオンの特徴は、下記の参考データ資料からリサーチしたものとなります。