カメの飼い方・飼育方法
カメの飼い方・飼育方法は、カメの種類によって変わります。
カメの種類は、大別すると3種類の生態に分かれます。生態とは、生物が自然界に生活している環境のことを言います。
1. 水棲(すいせい)ガメ:水中で暮らすミズガメ
2. 半陸棲ガメ・半水棲ガメ:陸地と水中を行き来する
3. 陸棲(りくせい)ガメ:陸地で暮らすリクガメ
水棲ガメ、半陸棲ガメ・半水棲ガメ、陸棲ガメに分けて、カメの飼い方・飼育方法の5つのポイントを解説します。
目次
Toggle飼いたいカメの種類を選ぶ
亀は世界では324種類(13科目・94属・324種類)の亀が生息しております。
亀には大きく分けて、水棲(スッポンやミドリガメ)と陸棲(ギリシャリクガメやホシガメ)の4つのタイプがあります。
飼育環境や世話の仕方が異なるため、どちらの亀を飼いたいかを決めましょう。
● 水棲ガメ(陸1:水9)スッポン、ミシシッピニオイガメ、カブトニオイガメなど
● 半陸棲ガメ(陸7:水3)セマルハコガメ、ミツユビハコガメなど
● 半水棲ガメ(陸3:水7)クサガメ、イシガメなど
● 陸棲ガメ(陸10:水0)リクガメ、ホシガメなど
まずは、どんな亀がいるのかを知りたい方は、「カメ大全集(カメの全種類)」をご覧ください。
人気のある亀から選びたい方は「飼育してみたいカメ人気ランキング」をご覧ください。
カメ大全集(カメの全種類)13科目・94属・324種類
これを見れば亀の全種類(13科目・94属・324種類)と特徴が分かります。
飼育してみたいカメ人気ランキング
ランキングで人気のカメが一目瞭然。
飼いたい亀が決まれば、亀をお迎えする前に飼育環境を整えましょう。
カメの飼い方・飼育方法の5つのポイント
カメを飼う際には、以下の5つポイントを押さえることが重要です。
- 飼育環境
- 温度管理(温度と湿度)
- 食事・餌(えさ)
- 健康管理(ケアと注意点)
- ハンドリング
1. 飼育環境
水棲カメの飼育環境
水棲カメ(例:ミドリガメ、クサガメ):水槽が必要です。水槽の大きさは、成長に合わせて適切に変更しましょう。水棲カメは、泳ぐスペースと日光浴をする陸地が必要です。陸地にはUVBライトを設置し、適度な温度を保ちます。
水槽:カメが自由に泳げるスペースを確保できるサイズの水槽が必要です。
陸場:カメが休める陸地を作り、水槽の中に水と陸のエリアを設けます。
水質管理:水棲カメの水槽の水は、定期的に交換し、水質を保ちましょう。
水質が悪化すると、病気の原因になります。
フィルター濾過装置:水質の管理が重要なので、水槽には濾過装置して清潔に保ちます。
陸棲カメの飼育環境
陸棲カメ(例:リクガメ):広いケージや囲いが必要で、土や砂など自然に近い床材を敷きます。屋外で飼う場合は日光を浴びることができるようにしますが、温度の変動に注意し、冬眠をする場合は適切な準備を行います。
ケージ:陸棲カメ用の広いスペースが必要です。専用のテラリウムやケージを用意しましょう。
床材:自然に近い環境を整えるため、ココナッツマットや砂を敷くとよいでしょう。
2. 温度管理(温度と湿度)
カメは変温動物なので、外部の温度に影響を受けやすいです。
水棲カメの温度管理
水温:25~28℃程度に保つのが理想的です。水温を一定に保つため、水中ヒーターを使って温度を管理しましょう。
紫外線ライト:カメはビタミンDを生成するためにUVBライトが必要です。カルシウムの吸収を助けます。特に水棲カメは、十分なUVB照射がないと、カルシウム不足による骨の問題が発生することがあります。UVBライトは12時間照射し、夜間は消すようにしましょう。
陸棲カメの温度管理と湿度管理
温度と湿度:温度は25~30℃が理想で、温度勾配を作ることが推奨されます。また、湿度を管理するために定期的な霧吹きが必要です。
日光浴:屋外で日光浴をさせることが大切です。UVBライトも用意しましょう。30℃前後の日光浴エリアと、20℃前後の涼しいエリアを作り、カメが自分で調整できるようにします。
暖房器具:ヒートランプやアンダータンクヒーターを使い、環境全体の温度を維持しましょう。屋外で日光浴をさせることが大切です。
紫外線ライト:カメはビタミンDを生成するためにUVBライトが必要です。カルシウムの吸収を助けます。
特にリクガメは、十分なUVB照射がないと、カルシウム不足による骨の問題が発生することがあります。UVBライトは12時間照射し、夜間は消すようにしましょう。
3. 食事・餌(えさ)
水棲カメの食事
基本的に雑食で、専用のカメの餌に加えて、野菜や小魚、昆虫などを与えます。主に動物性タンパク質(小魚、エビ、カメ専用のペレットなど)と、野菜(ホウレンソウ、レタスなど)をバランスよく与えます。
成長に合わせて、若い個体は動物性タンパク質を多めに、成体には野菜を多めに与えるのが一般的です。
陸棲カメの食事
主に草食で、野菜や果物、草などを中心に与えます。カルシウムやビタミンの補給も重要です。野菜や果物を主食にします。ホウレンソウ、タンポポ、ニンジン、リンゴなどを与え、カルシウム補給のためにサプリメントも使いましょう。
4. 健康管理(ケアと注意点)
定期的に健康チェックを行い、甲羅の状態や目の健康、皮膚の乾燥などに注意します。カメの健康を維持するためには、定期的な観察が必要です。
異常があれば、すぐに爬虫類を診察できる獣医に相談しましょう。また、定期的に水槽やケージを掃除して、清潔な環境を保つことが大切です。
5. ハンドリング
カメはストレスを感じやすい生き物なので、頻繁に手で触れたり持ち上げたりしないようにしましょう。特にリクガメは臆病なことが多いため、環境を整えて自然に過ごさせることが大切です。
カメの飼い方・飼育方法のまとめ
- 飼育環境
- 温度管理(温度と湿度)
- 食事・餌(えさ)
- 健康管理(ケアと注意点)
- ハンドリング
これらの5つのポイントを守れば、カメを健康に飼育することができ、カメとの生活を長く楽しむことができます。
リクガメの飼い方・飼育方法
リクガメは、ゆったりとしたペットとして人気がありますが、長寿で特別な環境が必要なため、適切な飼育環境を整えることが重要です。
リクガメの飼育は、環境管理や食事の面で工夫が必要ですが、しっかりと準備すれば長く健康に飼うことができます。
以下に、リクガメの基本的な飼い方と飼育方法を詳しく説明します。
リクガメの飼い方・飼育方法
リクガメの写真、飼育レイアウト、リクガメの飼い方・飼育方法の5つのポイント
ヘビクビガメの飼い方・飼育方法
ヘビクビガメ(ヘビクビガメ科の一種)は、その長い首が特徴的で人気のあるペット亀です。水中での生活を主にしています。
飼育にはいくつかのポイントがあり、適切な環境を整えることで長く健康に育てることができます。
ヘビクビガメの種類により多少飼育方法は異なりますが、ここでは、一般的なヘビクビガメの飼い方と飼育方法について解説します。
ヘビクビガメの飼い方・飼育方法
ヘビクビガメの写真、飼育レイアウト、ヘビクビガメの飼い方・飼育方法の5つのポイント
ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の飼い方・飼育方法
ミシシッピアカミミガメが正式名称で、別名のミドリガメとして世間に知られている。
「飼育中のカメ人気ランキング」1位と最も人気の高いカメだと言える。
ヌマガメ科アカミミガメ属に分類され、アカミミガメ3種のうちの1種である。
最も一般的なペットとして知られるカメです。特徴的な赤い耳の斑点が名前の由来です。
手入れが比較的簡単で、初心者にもおすすめです。
注意点:大きく成長(最大甲長28㎝)するため、大きな水槽や適切な水質管理が必要。
※アカミミガメは特定外来生物に指定されております。詳しくは環境省HPをご覧ください。
飼育難易度:初心者向け
寿命:約20~40年
ミシシッピアカミミガメは、比較的飼育しやすいカメとして人気がありますが、適切なケアが必要です。以下に、ミシシッピアカミミガメの基本的な飼い方と飼育方法を詳しく説明します。
ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の飼い方・飼育方法
ミドリガメの写真、飼育レイアウト、ミドリガメの飼い方・飼育方法の5つのポイント
クサガメの飼い方・飼育方法
クサガメが正式名称で、別名のゼニガメ(幼体)として世間に知られている。
「飼育中のカメ人気ランキング」2位と最も人気の高いカメだと言える。
イシガメ科イシガメ属9種のうちの1種である。
最大甲長30cm。オスよりもメスの方が大型になり、オスは最大甲長19.9cm。
日本で自生するカメの一種で、北は北海道から南は沖縄まで日本中に生息している。
丈夫で飼育しやすいため初心者に人気な種。安価で入手しやすいのも人気の理由。ひと昔前は人気は高かったが、大きくなることが理由で人気が低下しているものの、日本国内での人気はいまだに高い。
注意点:大きく成長(最大甲長30㎝)するため、大きな水槽や適切な水質管理が必要。耐寒性があり、屋外での飼育にも向いている。水槽でも飼育可能
飼育難易度:初心者向け
寿命:約20~30年
クサガメは、比較的飼育しやすいカメとして人気がありますが、適切なケアが必要です。
以下に、クサガメの基本的な飼い方と飼育方法を詳しく説明します。
クサガメの飼い方・飼育方法
クサガメの写真、飼育レイアウト、クサガメの飼い方・飼育方法の5つのポイント
ニホンイシガメ(イシガメ)の飼い方・飼育方法
ニホンイシガメが正式名称で、別名のイシガメ、ゼニガメ(幼体)として世間に知られている。
「飼育中のカメ人気ランキング」3位と最も人気の高いカメだと言える。
イシガメ科イシガメ属9種のうちの1種である。
最大甲長21㎝。スよりもメスの方が大型になり、オスは最大でも甲長14.5㎝。日本固有のカメで、甲羅が美しい色合いを持つ。ミシシッピアカミミガメやクサガメよりもやや飼育が難しいが、人気が高まっている。希少性があり、保護の対象ともされている。
注意点:ニホンイシガメは野生種保護の観点から、適切な手続きと配慮が必要。
飼育難易度:中級者向け
寿命:約30~50年
ニホンイシガメは、比較的飼育しやすいカメとして人気がありますが、適切なケアが必要です。???
以下に、ニホンイシガメの基本的な飼い方と飼育方法を詳しく説明します。
ニホンイシガメ(イシガメ)の飼い方・飼育方法
ニホンイシガメ(イシガメ)の写真、飼育レイアウト、ニホンイシガメの飼い方・飼育方法の5つのポイント